出雲大社の御本殿特別拝観
日本最古様式の神社建築である出雲大社の国宝御本殿内部を今回も拝観。

仮殿で11月16日に「神在祭」がおこなわれました。
昨日、出雲大社の「神在祭」に参加し、60年に1度の「平成の大遷宮」に伴い、
御本殿大屋根の修理の様子を特別に拝観させていただきました。

現在、御本殿は素屋根(御本殿を囲む巨大な覆い)に包まれており、
外からはその壮大な御本殿の佇まいを拝する事が出来ませんが、
昨年より『平成の大遷宮』に向けた修理工事が本格的に始まり、
御本殿の檜皮はすべて撤去され、まもなく檜皮の葺替作業に入る予定です。
詳しくは、出雲大社御本殿大屋根修理特別参拝のご案内をご覧ください。
国宝に指定されている本殿は、築約260年で、その間、60年〜70年毎に修復されてきました。
今回、壮大な本殿の無数の檜皮(ひわだ)で覆われた大屋根が約60年ぶりに葺き替えられます。

御本殿大屋根の構造
檜皮の下には重厚な下地があり、一般的な屋根下地に加えて三重の野地板が
重ねてあり、三重目に堅張りの野地板には一枚一枚水繰の加工が施されていました。
さらに板と板の継ぎ目には刻苧(こくそ)漆が詰め込まれ、一層の防水性能の向上を
図った構造です。このような構造は他に類を見ないものであり、匠たちの大神様の
お住まいとしてふさわしいものでなければならないという気持ちが込められている。
内部は、写真撮影ができなかったため、しっかりと脳裏には納めてきました。

御本殿大屋根特別拝観之証として檜皮古材を記念にいただきました。

