入母屋屋根と下屋屋根の葺き替え、焼杉板張り
入母屋造りの屋根の瓦と下屋屋根の葺き替え工事が完了し、
外壁の焼き杉板の貼替え工事も終え、樋の取り換えと残りは
外壁上部壁の漆喰の塗り替えの工事を行います。
瓦は淡路のいぶし瓦で、大屋根と下屋の瓦葺き替えが完了。
日本の屋根を代表する淡路瓦として、その巧みな組み合わせにより、
あらゆる建築物、建築様式に飽きることのない詩情と普遍美を表現し、
都市の街並や田園風景にしっとりとした調和と奥深い情緒を生み出します。
焼杉板も張り替えて、焼杉板上部の黒漆喰の塗り替えを行います。
「焼杉板」とは、読んで字のごとし杉板を焼いて表面を炭化させた板のこと。
杉板の表面を焼いて意識的に炭化した層を作ることで耐久性がアップします。
また、デザイン的にも落ち着いた感じになるため、好んで使われています。
日本家屋では、「焼杉板」は、外壁材としてよく使われていました。
この焼杉板についても西日本では一般的に行われていたようですが、
東日本に広まったのはそんなに昔の事ではないみたいです。
30年以上はノーメンテナンスの外壁材がこの「焼杉板」です。
焼杉板の焼き具合やその板が使われている場所にもよりますが、
外壁面なら軒の出の量などの条件で耐用年数は大きく変わってきます。
良く焼いて炭化層の厚みがある焼杉板であれば、50年以上は持つと言われています。