床下エアコンの暖房

1.床下エアコン暖房とは
 床下空間を断熱し、その空間にエアコンで熱を加える暖房を
 床下エアコン暖房と呼んでいます。
 床下エアコン暖房は、最近いろいろな方法や換気扇と併用する
 方法等もあり、ある程度の実績が増え、問い合わせも増えてきました。
 
2.床下エアコン暖房の基本的な考え方
 エアコンはうまく使えば一般的な暖房機器(ファンヒーター等)に比べて
 エネルギー消費量が少なくなる機器です。また深夜電力料金が昼間に
 比べて安いこと、床下空間には基礎コンクリートという蓄熱体があること
 により、深夜料金になる時間帯にエアコンを動作させてその熱を基礎
 コンクリートに蓄え、その蓄熱分をできるだけ朝以降からの暖房に使おうと
 いうのが基本的な発想です。
3.エアコンの特性
 エアコンのカタログを見ればわかるように、エアコンには「定格能力」と
 
 「能力の範囲」が示されています。
 一般的にはスイッチをONにした状態から一定の室温になるまでは大きな
 熱量が発生し、一定の室温になった時点で小さい能力で安定します。
 エアコンの効率については不明な点が多いのですが(とくに暖房時)、
 少なくとも定格能力運転時として示されている定格効率が出れば、
 ファンヒーターなどよりも省エネになることは間違いありません。
 したがって、定格能力付近で運転する状況を多くつくるという想定で
 暖房計画を考えることが重要になります。