堅実に一歩ずつ家族も会社も守り通した母
本日、日置建設会長であり母、日置俶子の告別式。
父が志半ばで帰らぬ人となったのは、母がまだ47歳の時でした。
涙に頬を濡らす暇もなく、父が遺した日置建設を引き継ぐと、
父の経営理念「風呂敷に包める経営」を心に刻みバブルが
訪れても崩壊しても、世の風潮に流されることなく母は堅実に
石橋を叩きながら会社を守り通しました。
そして、私たちに教えてくれた「人に迷惑をかけてはいけない」と
いう言葉を自ら実践して、家族を思い遣り、社員や周りの人を
気遣う温かい母であり、経営者であり続けました。
余命3ヶ月と告げられた時でさえ、母は病気を受け止め、前向きに
人前では落ち込むそぶりを見せることなく、笑顔で接し続けました。
それから3年間、闘病を続けながら会長として社員を温かく見守り、
ご近所の皆様とグランドゴルフやカラオケや旅行を楽しみ、家族で
くつろぐ食事会でおしゃべりに花を咲かせ・・・と、人生を歩んできました。
これからは31年ぶりに再会した父と寄り添いながら、
私たちも見守ってくれることでしょう。
今まで本当にお疲れ様でした。
私は、会社をしっかりと守ります。
満78歳の実り多き生涯を閉じました。
生前のご厚情に深く感謝し、御礼申し上げます。