高気密高断熱住宅のアトピーにとって影響 その2

「高気密・高断熱住宅」という言葉から誤解していませんか?
 高気密とは、完全に密封されているというイメージで、「風通しが悪そう」
「息苦しい」というマイナスイメージの答えが多く返ってきます。
しかし、風通しの良し悪しは住宅設計の問題であり、高断熱高気密住宅で
あっても、気候が良い春や秋には窓を開けて外の風を積極的に取り入れる
ことはできます。建物の配置や窓の計画を行うことで、風通しは良くなります。
  そこで、風の流れと風通しについて
高断熱高気密住宅が人の健康やアレルギーに与える良い影響として、
人体に害のあるカビの発生を抑えることです。カビの中には人体に有害な
ものがあり、その多くが結露しやすいところなど湿気の多い場所を好みます。
そのため、高断熱でしっかりとした断熱施工を行い、家全体の温度差をなくすこと。
そして、高気密にし、計画的で適切な換気システムを使って風が滞ることなく
家全体に風が行き渡るような住宅にすることで、結露しにくく、有害なカビを
発生させないことが大切です。
気密が悪いと、風が家全体に循環しないのです。たとえば、無数の穴の開いた
ストローでジュースを飲んでもジュースは飲めません。 同じように家が隙間
だらけだと24時間の換気システムを入れても、空気は上手く循環せず、風が
滞留するところがでてきます。
すなわち、結露は夏や冬といった内外温度差の多いときに起きるため、
高気密にして、夏や冬は計画的に機械で換気をし、季節のいい春や秋は、
窓を開け爽やかな風を通すことで快適な生活が確保できます。
実は、日本の医療費は伸び続け、日本が抱える大きな課題で、
高断熱高気密住宅への転居が健康改善につながるというのは
数々の調査で明らかにされている事実であり、医療費削減という
観点からも住まいの断熱・気密は真剣に考えていくべきです。