伊勢神宮の式年遷宮で1万本の檜
式年遷宮を終え、真新しい伊勢神宮へお参り
内宮の宇治橋前の大鳥居に朝日が昇り始めました。
式年遷宮で場所が移ったご本殿。
式年遷宮は、伊勢神宮の内宮と外宮の御正殿をはじめ60以上の
殿舎が20年に一度作り直されます。
その時に、必要な檜の材木はは約1万立方メートル、
本数にして1万本が伐採される使用されます。
これを森林破壊と勘違いする人もいるかも知れない。
しかし、大木になった檜は代謝が落ち、CO2の吸収力も低下する。
大木を一定の割合で伐採することは森を再生することになる。
木は成長する段階で大気から吸収したCO2を貯蔵し、
固定していると考えられる。
そして、20年経った旧社殿は解体されるが、その際に出る古材は
全国の神社へ譲渡され、改修用の建材として再利用される。
そして御神木は朽ちる過程でCO2をゆっくりと大気に戻す。
このように式年遷宮は森を再生させることにも寄与しています。
また、総工費550億円を投じて、20年毎に繰り返すことで、
技術も受け継がれ、文化の伝承をされます。
どの御殿舎もきれいで、おもわず木を触ると超仕上げがされていて、
木の肌ざわりはピカピカのつるつるでした。