韓国の昔の建物の寒い冬対策とは!
「ソウル建物探訪の旅 その②」
昨日お伝えした、景福宮の中で注目を集めている場所が、「慶会楼」だ。
ここは、池に中島をつくり、そこに建てた楼閣で、宴会場だったそうです。
王が臣下たちと宴会を開いたり、外国の使臣を応待したりしたそうです。
屋根に注目!
景福宮内の建物の屋根の隅棟に上記の物がついています。
これは、何だ?
王宮の建物の屋根にしか付けれないもので、
雑像(チャプサン)っていう魔よけの飾り。
三国志の三蔵法師、孫悟空、猪八戒、沙悟浄たちだそうです。
この数が多いほど建物の格式が上で、景福宮の集玉斎には5体、
上の慶会楼には最高の11体もありました。
次に床下に注目!
日本の建物は夏向きに造られていますが、
韓国では昔から冬の厳しい寒さを乗り越えるため、冬向きに造られていた。
それは韓国ならではの「オンドル」(日本でいう床暖房)である。
床下には換気口はなく、密閉されています。
オンドルとは熱の伝導、 放射、 対流を利用して効率よく部屋を暖める暖房法のこと。
床下に石を用いて煙のトンネルをつくり、その上に薄い板石をのせ、泥を塗り、
さらに特殊な油紙を張って床とする。
外にある焚き口で火をたくと、その煙がトンネルを通って部屋の反対側の
煙突から出るあいだに、床下から部屋全体を暖める仕組みになっている。
「交泰殿」 という王妃が生活をしていた床にも床下暖房のオンドルがあり、
そのオンドルは400年も前からあり、寒い冬を少しでも快適過ごしていたのでしょう。