「木の家・憧れの住まい」6章

大地震にも確かな強さ、進化し続ける木の住まい
木造は地震によわい、という大きな誤解
  阪神・淡路大震災で木造の建物が数多く倒壊し、現在の木造建築において誤解があることがわかっています。
大震災クラスに耐える、1981年以降の木造住宅 
阪神・淡路大震災において、10万6千棟にのぼった全壊家屋。そのうち大半が1981年以前に建てられ、現在の建築基準法を満たさない地震に弱い建物だったことが判明しています。つまり、建物が壊れた原因は、木と言う素材ではなく、建物自体にあったのです。
  地理的に地震や台風の発生しやすい日本では、大きな自然災害が発生するたびに建築基準法の改定を重ねられ、特に、1981年い改正された新耐震設計基準による建物は、阪神・淡路大震災でも被害が少なかったとされ、現在でも耐震住宅の設計基準になっています。
さらに進化を続ける、建築基準法と木の住まい
 1995には阪神・淡路大震災を教訓して再び建築基準法が改正され、接続金物などの奨励が行われました。さらに、2000年には地盤調査が事実上義務化され、構造補強材の仕様の明確化や、体力壁のバランス計算が必要となるなど、過去の体験をムダにすることなく、地震大国にふさわしい木造住宅建築基準として進化を続けています。
明日は「様々な敷地や家族のカタチを自由自在な最適設計?」を掲載します。