東須磨の家 神戸市 S様邸
Q 家づくりのきっかけをお聞かせください。
3年前まで単身赴任をしていたのですが、こちらに戻ったので、自分のイメージする家を建てたいと思いました。
子どもたちが家にいる間に自宅を建てて、家の思い出をつくってやりたいと思ったのもきっかけです。
Q 設計は「アトリエ空一級建築事務所」の澤木さんに依頼されたのですね。そのいきさつは?
家づくりについて勉強するなかで、「パッシブデザイン」という言葉に出会いました。「自然を生かす」というコンセプトに惹かれて色々調べるうちに、澤木さんのホームページに行き着いたんです。
相談に伺い、「パッシブデザインの家を建てるのに適した土地探し」から手伝っていただきました。
Q そして澤木さんを通じて弊社に施工をご依頼いただきました。
はい。澤木さんが「自立循環型住宅」の勉強会仲間である日置建設さんを紹介してくださったんです。
パッシブデザインの家づくりのノウハウもお持ちなので、信頼が置けると思いました。
Q どんな点にこだわりましたか?
パッシブデザインに加えて断熱性にもこだわり、ランニングコストを抑えられる家を希望しました。
ペレットストーブを使いたいということ、メンテナンスのしやすさもポイントでした。打ち合わせの中で本が好きだとお伝えしたので、読書コーナーをつくってくださいました。
Q 広い玄関土間からそのままLDKに続くプランですが、抵抗感はありませんでしたか?
ペレットストーブを置くために土間を提案してくださいました。
造作家具で玄関からの視線を遮るプランがいいなと思い、抵抗は感じませんでしたよ。
Q 住み心地はいかがですか?
とても快適です。特に冬は底力を発揮しますね(笑)。太陽の光がたっぷり入りますし、ペレットストーブのおかげでじわーっと温まるんです。朝、9時半ごろまでつければ、夕方6時ごろまで暖か。それから夜9時ごろまでつけると、朝まで暖かいので、パッと起きられます。家じゅう暖かくて、洗面も苦になりません。とても寒い日には床下エアコンを併用しています。
Q 夏はいかがですか?
夏も気持ちいいですよ。
エアコンは2階ホールに1台だけですが、吹き抜けから冷気を1階に下ろせば、1階のLDKがちょうどいい涼しさです。提案頂いた2階ホールの障子を開け閉めして、冷気の流れを調節できるのもいいですね。
Q光熱費はどれくらいかかっていますか?
夏にエアコンをドライでつけっぱなしにしていても電気代は6,000円くらいですね。
でも自分たちでは「省エネ住宅を建てた」とは思ってないんです。快適に暮らせる家を建てたら、結果的に省エネがついてきたという感じです。
Q自然素材も気持ちがいいですね。
はい、1階の床はウォルナットを希望しました。
2階の床は杉材で、冷たくなくて肌触りが柔らかいです。
数日家を空けて帰宅すると、木のいい香りがしますね。
壁は土佐和紙や西洋漆喰、ドイツの自然素材壁紙を使っています。自然素材のおかげか、風邪を引きかけても悪化しないようになりました。
Q特にお気に入りの場所などはありますか?
読書コーナーは落ち着きます。
LDKから視線を遮りながら、気配は伝わるのがいいですね。
大学生と高校生の子どもたちも個室にあまりこもらず、1階で過ごしているのもよかったなと思いますね。
■インタビューを終えて(日置 尚文)
アトリエ空の澤木様のご紹介で一緒にお仕事をさせていただき、私どももいろいろ学び、西面のルーバー、温水給湯等の温熱に関する新たな施工もさせていただき勉強になりました。
今回の取材をさせていただき、かなりの省エネで、夏も冬も快適に楽しくご家族が暮らされているようをお聞き出来てよかったです。
今後ともよろしくお願いします。
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