こちらの平屋の住宅は、ご高齢のお母さまが住まわれるお家で、室内の段差をなくし、引戸が基本として、主要な箇所には手すりを付けるなど、細やかな設計を行っています。そして、仏壇を置く部屋もあえて畳敷きとしない。玄関として改まった設えは不要。など、家族の「今」と「将来」を合理的に考えられ、ご家族にオリジナルな「今」を明確にしめしていただきました。 内部は「真壁」=柱梁が見えいてる、和風建築の伝統的なしつらえであり、外からは片流れに、濡れ縁の庇が優美な和風フォルムとなるデザインとなるこの建築。今とこれからを新たな思考で構成された「思い切ったIMA和風」の家です。
ダイナミックな片流れ屋根と庇。 約10mの直線的な屋根は「力強さと繊細さ」を表し、庇のつくる影が「面のバランス」を整え、新たな「IMA和風」の表情を作り出しています。
「縁」のもつ柔らかな領域性。 幅の広い「縁」を庭に面して設けることで、道路→庭→縁→住まいという「公」から「私」の領域を柔らかに構成することができました。
ダイナミックな屋根構成そのままに、内部の部屋がつながって、とても広々とした空間が感じられる住まいになっています。
兵庫県産杉材の柔らかな「和」の演出。 自然な木の感触や温もりを肌停めで感じられるよう、集成材をなるべく使用せずに、また塗装もなるべく、木の木肌色をそのままに仕上げています。
バリアフリーの室内。 ご高齢のお母さまも安心して過ごせるように、浴室、洗面、トイレに至る動線の有効幅を十分に確保し、要所に手すりを取り付けています。また、仏壇を置く部屋もあえて畳敷きとしておらず、家族の「今」と「将来」を合理的に考えたオリジナルの「IMA和風」が出来上がりました。
2020.07.07
2020.07.06
2020.07.02
2020.07.01
2020.06.29