今でこそ自然素材を使った健康住宅は注目を集めていますが、私が健康住宅への取り組みを始めた15年前は、自然素材や健康住宅といっても認知度は低く、理解もされにくい状況でした。そんな中で業界に先駆けて健康住宅に取り組んだ背景には、私自身の『体質』にまつわる辛い経験があったのです。
大学卒業後、大手建設会社に入社した私は、バブル全盛時代ということもあり、昼夜を問わず毎日仕事に明け暮れていました。
現場の泊まり込みや不規則な生活がたたり、もともとの体質だったアトピー性皮膚炎が悪化したのです。
ステロイド剤で抑えながら仕事を続けていましたが30歳で退社。
ステロイド剤を完全に断ち切るため、4ヶ月間入院して地獄のような日々を過ごしました。
その後、日置建設に入社したのですが、翌年に起きた阪神淡路大震災で仕事がパンク状態に。。。
そのような多忙な中で、またアトピーに苦しみ、しかも自身の子供もアトピーに苦しんでいたので『今の住宅建材では病気になってしまう』との思いがどんどん強くなっていきました。
そこで、意を決して健康住宅の研究に取り組み始め、材木や自然素材を求めて北は北海道から南は九州まで、日本中を旅して周ったのです。
これが私のそして当社の健康住宅へのスタート地点です。
無垢材や自然素材の塗り壁、紙のクロスなど、素材にこだわることはもちろん大前提です。
しかし、それだけでは本当の『健康住宅』とは言えません。
健康的な室内環境を保つためには『換気』や『通気性』が非常に大切です。
また、『断熱性』『気密性』が高く、家の中の温度差が少ないこと(温度バリアフリー)も、健康で快適な暮らしには重要な要素です。
自然素材にこだわりながら、住む人がずっと健康的に暮らせるような家の性能を追求し続け、生まれたのが『ハイブリッド健康住宅(HKハウス)』なのです。敏感な体質の私だからこそ、ただの自然素材住宅ではない、本物の健康住宅をお届けできると自負しています。
地元明石の『家づくり』と『家守り』が使命と考える当社は、施工エリアを当社から45分圏内に絞ることをひとつの目安としています。
なぜなら、エリアを絞り込むのは様々なメリットがあるからです。
まず移動による時間のロスが少なく、経費の削減もできて、それをお客様に還元できることが大きなメリットです。
協力業者も地元の気心の知れた業者さんに依頼することができます。
また、竣工後も何かあればアフターメンテナンスに迅速に駆けつけることができるのもメリットの一つです。
このように、あくまでも地元密着にこだわり、お客様との対話と大切にし、顔が見える仕事をしていきたいと考えています。
弊社では専業の住宅営業スタッフを置いておらず、設計・工務としてプロの立場からお客様に合った提案をさせて頂いています。
そこで打ち出したのが、1.売り込まない 2.多く売らない 3.安売りしない の3つの方針です。
家というものは『売り込む』ものではなく、家づくりの姿勢に理解・賛同していただき、その家に住もうとお考えになっているお客様と一緒に作っていくものだと考えます。ですから、営業活動をするかわりに、ホームページ・ニュースレター・ブログなどで、お客様に役立てていただける情報を積極的に発信し、当社の家づくりの想いや姿勢を紹介しています。
お客様にとって家というのは、一生に何度もない大きな買い物です。
一人ひとりのお客様とじっくり時間を取らせていただくために、棟数を増やさず1棟1棟を丁寧につくることをモットーとしています。
私たちが作りたいのは、
しっかり素材を吟味した『お客様も自分たちも共に納得できる家』、目先を考えた『安い』家ではなく『適正価格のリーズナブルな家』
『お客様に合ったそれぞれのライフスタイル』を提案したいと思っています。
ひと昔前までは、どこの地域にも『住宅のことで困ったらあの人に頼もう』と言われる大工さんがいたものです。
そのような大工さんとのつながりが無くなってしまった今、私たちは『明石で住宅のことなら日置建設へ』と頼りにされる企業になりたいと思っています。 そのためにはまず、当社で建ててくださったお客様を大切にし、お引き渡しをしてからも末長くお付き合いをしていくこと。
お施主様が会員の『HK友の会』を立ち上げ、メンテナンスやリフォームの相談に応じたり、勉強会や交流会などのイベントにご招待したりしています。
年に一度の感謝祭『ひおきまつり』には、お施主様が多数参加してくださり、その盛況ぶりにもお施主様と当社のつながりを感じていただけると思います。
また、当社2階のエコルームを格安料金で貸し出すなど、地域への貢献も積極的に行っております。
『身近なお客様との繋がりを大切にし、地域で一番の企業になること』
これが私と当社の夢であり目標なのです。