「断熱が良く、夏は涼しく、冬は暖かい、ランニングコストの少ない家を建てたいと考えています。」 住まい手となる建築主から最初にいただいたこの言葉から、住まいの計画は始まりました。 断熱性能や設備機器の選択はもちろんのこと、季節ごとに変化する太陽の動き、朝夕で変化する風の向きなどを確認し、一つ一つご相談しながら設計は進みました。春に始まるこの住まいでの暮らしは、猛暑や氷点下の日も、さほど大きなエネルギーを費やすことなくすごせるはずです。 季節ごとに工夫することで、どこまで省エネルギーを極めることができるのか・・・。 住まい手のご家族には、ぜひ楽しみながらトライしていただきたいと思います。 【アトリエ空 一級建築士事務所 澤木久美子】
玄関は敷瓦の土間で、夏は涼しく、冬はストーブの熱をたっぷり蓄熱してくれます。地窓は夏の間、山からの風の入り口となります。 奥には買い物から戻った時、配達物が届いた時など、荷物を直接運び込める収納スペースを確保。
風が通り、庭も眺められる明るくて心地よいキッチン。 キッチンと繋がるリビングの隣に設置したのは、本好きのご家族のための図書コーナー。この図書コーナーは冬の暖かな日差しが一番長く差し込む場所です。 リビングに面した窓の上の庇は、真夏の日射を遮るのはもちろんのこと、雨の日にも役立ちます。
2階への階段部分は、階高を低めに抑えてますが、吹き抜けがあることで空間に変化と伸びやかさを感じることができます。2階の階段口と寝室には、夏の傾きかけた西日を遮る外付けブラインドを設置。 雨の日も窓を開けられて、視線を遮りながら光や風を取り込むことができます。
2階ホールに1台だけ設置した冷房用エアコン。冷気の流れはエアコン前の障子で調節します。 断熱性能が高く、夏は2階エアコン利用、冬は1階ペレットストーブや床下エアコン暖房による全館空調を実現しています。
2020.07.07
2020.07.06
2020.07.02
2020.07.01
2020.06.29